みなさんこんにちは。
牧場webライターのふじけんです。
これまで100名以上の牧場経営者や現場の方とお話をさせて頂きました。
メガファームと呼ばれる大規模農家や、家族で運営している農家など、経営規模は大小さまざま。
ただどんな規模であれ多くの牧場で「人が足りない‼」、つまり人手不足であることをよく耳にします。
- だって田舎に牧場があるんだからしょうがないじゃん…
- 牧場で働きたい人なんてそんなにいないでしょ…
- 外国人労働者を雇ってもすぐにやめちゃうし…
- ホームページやSNSで人を集めるのがいいらしいけど作るのめんどくさい…
- 求人広告を出すにしてもかなりお金がかかるって聞いたよ…
- 高い金払って求人広告を出してみたけど全然反応がない!!
このようなことを考えている方がいるかもしれません。
でもね、田舎に牧場があるのが悪いわけでも、求人広告を作った代理店が悪いわけじゃないんです。
え…じゃあ誰が悪いのかというと…
あなたです!!
そもそも人手不足の主な原因は牧場側にあることが多いんですよ。
噓だ!!うちはちゃんとやってる!!
そう言いたくなる気持ちもわかりますが、まぁちょっと落ち着いてください。
別に僕はあなた方の人を集める努力を批判する気は毛頭ありません。
ただ努力の方向が間違っていたり、努力した気になっていることが問題なんです。
なのでこのあと人手不足を解消する求人ページの書き方などをお伝えしますので、人手不足で困っている酪農家や牧場関係者にはぜひご一読ください。
人手不足だ!!と嘆いている酪農家や牧場の特徴
僕も数多くの酪農家や牧場の方とお話させていただきましたが、どこに行っても「人手が足りなくて困っている」「人を手配してもらえるように知り合いにお願いはしてるんだけどあまり反応がない」などの寂しい声をよく耳にしました。
確かに人手を集めるためにあれこれ苦労しているのに、全然反応がなければ嫌にもなりますよね。
その気持ちはよ~~~くわかります。
でもね、あなたが今していること、本当に求人を募集しているのでしょうか⁇
正直な話、人手不足で困っている牧場では実は求人を募集していないことが多いです。
いやいやいや!!うちは求人募集してるから!!
そう声を荒げる方もしらっしゃるかもしれません。
それではちょっとお聞きしますが、下記に書いてあることをどれくらい実行されていますか⁇
- チラシを作って近所にポスティングする
- 新聞に折り込み広告を出す
- 地元のタウン誌に広告を出す
- 地元の高校や大学などにパンフレットを配る
- ホームページや求人ページを作る
- 求人サイトに求人広告ページの作成を依頼する
- 人材派遣会社に連絡をする
- 知り合いから働き手を紹介してもらう など
ざっと思いつくだけでも人手を集めるためにやれることはこのくらいあります。
この中の1つや2つだけやっていても人手不足解消に繋がるのは難しいと思います。
仕掛けるのであれば徹底的に、様子見をしたいのであれば小規模であれこれ試してみるのがいいですね。
まずは「この牧場は人を募集しているんだ!」と知ってもらえることが大切です。
求人募集していることを人に知ってもらえるから応募が来ます。
どれだけ祈っていても「人手が足りない!」ことを発信しなければ、牧場の仕事に興味のある人には届きません。
人手が足りないと嘆いているけど、まだ具体的なアクションを起こせていないそこのあなた。
先ほど挙げたもので何か1個でもできることがあるのなら、まず取り組んでみてはいかがでしょうか⁇
どれかを試しにやってみるだけでも反応があると思いますよ。
そして良くも悪くもなんらかの結果が出ます。
例えばチラシを作って反応があればもっと広範囲にばらまけばいいし、自社の求人ページで反応があればもっとweb関係に力を入れればいい。
逆にたいして反応がなかったものに関しては、次からはやらないという判断もできるようになります。
できる範囲で構いませんので、ぜひ人手を集めるためのなんらかの行動を起こしてみてくださいね!!
地元の人を雇って酪農家や牧場の人手不足を補いたい気持ちはよくわかります
「うちは地元の人間しか雇いたくないんだ。素性がわからないのは怖いから。」
とおっしゃる方もたまにいますが、そんなことを言ってもなかなか人が集まらないのが現状ではないでしょうか。
気持ちはよ~~~くわかりますよ。
地元でしか通じない話が気楽にできるとか、自分の友達の息子だから小さいころからよくわかってるとか、地元の人は安心する材料が多いですもんね。
でも牧場がある場所は都会から離れたところが多く、そもそも人口が少ない。
住んでいる人が少ないところから人手を確保しようと思っても、うまく行くことは少ないのではないでしょうか。
周辺にある牧場や他の会社も同じことを考えていると思いますし。
人手不足で困っている者同士で人の取り合いをしていてもお互いが困るだけじゃないですか。
それならば日本のどこかで「一生に一度は牧場で働いてみたいなぁ」とぼんやり考えている人に向けて、「うちで働きませんか⁇」と声をかけてみるのもありだと思いますよ。
酪農家や牧場の人手不足を解消するカギは全国から人を集めること
牧場の仕事に興味を持っている人は、あなたの想像以上に全国にたくさんいます。
ヤフー知恵袋で酪農家や牧場に関する質問をさかのぼって数えてみたんですが、過去3年間で30件以上の質問が寄せられていました(僕が数えたので誤差はご了承ください 笑)。
少ないんじゃね⁇と思われた方、まぁそんなに結論を急がないでくださいよ。
一見すると少なそうに見えますが、これはあくまで勇気を振り絞ってヤフー知恵袋に投稿できた強靭なメンタルを持った人の数です。
ネットに投稿したら何を書かれるかわからないこの時代で、見ず知らずの他人に質問を投げられる人なんてほんの一握りですから。
実際のところ質問もできずに
- 酪農家や牧場で働くのってどんな感じなんだろ⁇
- 誰か知っている人いないかな⁇
- あっ!!ヤフー知恵袋で似たような質問してる人いた!!ラッキー!!
と、くすぶっている人はおそらく質問者の10倍以上、つまり300人以上は全国にいると推測できます。
だからこそ地元だけではなく(もちろん地元の人の雇用を生み出すことも大切です)、全国の人に「この牧場で働いてみたい!一度現地に行って見学してみたい!」と思われるような、自社求人ページや求人広告を出してみてはいかがでしょうか。
「人手不足のため人材を求む!」と全国に告知するには、値段も月々のランニングコストも抑えられるweb媒体を使うのが一番おすすめです。
いやいやいや…ふじけんさん…
- パソコンを触ることがほとんどないから求人ページを作るなんてできないよ…
- 毎日の作業が忙しくてそんなところまで手が回らないよ…
- そもそもうちにパソコンなんてないし…
- 求人ページは広告代理店に任せているからさっぱりわからないよ…
といったような声がたくさんあがってきそうですね。
でも今のうちからなんらかのアクションを起こしておかないと、いつまでたっても人手不足が解消されないことは重々承知されていると思います。
僕があなたの代わりに求人ページを作成することもできますが、正直お金かかっちゃうじゃないですか。
「まずはお金をかけずに自分で何とか頑張って求人ページを作る!!」「広告代理店にもっと人が来るように求人ページを編集してもらう!!」という方もいらっしゃると思いますので、今回は人手不足解消に繋がる求人ページを書くポイントをご紹介しますね(自分でがんばってみてそれでも作れなかったときは、僕に作成を依頼することをちょっと考えてもらえたら嬉しいです)。
酪農家や牧場の人手不足解消に繋げる求人ページを書くポイント
多くの求人ページってこのように書いてありませんか⁇
【牧場】 ○○牧場
【住所】 北海道○○郡○○町
【仕事内容】 酪農牧場作業全般、搾乳、餌やり、牛舎の清掃など
【給与】 ○○万円~
【勤務時間】 3:00~17:00(シフト制実働8時間)
【月休】 月に5日休み
【社会保険】 雇用保険、労災保険、健康保険、厚生年金
【資格】 普通自動車免許(AT限定可)※人口受精師・獣医師免許保持者は優遇
【待遇】 昇給あり/賞与あり/通勤手当あり(全額支給)/住宅手当あり/家族手当あり/資格手当あり/退職金制度あり/資格取得支援可/車貸与可能
このように書かれていて、あなただったらどう思います⁇
こんなん当たり前だべ!!とか思っちゃいます⁇
仕事内容とか、その場所で暮らすイメージとかできます⁇
僕は牧場作業に関わっているのでイメージはできますが、牧場の仕事をしたことがない人にとっては正直ピンときません。
むしろ「えっ…朝3時から働くの…⁉」など尻込みする人が多いです。
だってそうでしょう。
説明もなくいきなり朝3時から働くと書かれていたら、普通の人は引きます。
えっ…⁉そうなの…⁉って思ったあなた。
牧場関係者と未経験者とは感覚が違うことを肝に銘じてください。
残念ながら尻込みされた時点でもう応募されることはありませんよ。
かと言って嘘の情報を載せるわけにはいきません。
そんなことしたら運よく就職してくれたとしても、現実が辛すぎてすぐに辞めていってしまいます。
せっかく就農してくれた人にそんな思いをさせたくないじゃないですか。
牧場で働きたい人は未経験の人も、かなり若い人も多いです。
そのような人たちにもわかるように、生活がイメージできるように丁寧に説明してあげることがとても大切なんです。
酪農家や牧場の人手不足解消に繋がる求人ページの特徴
勤務時間や勤務内容、給与や手当などは嘘偽りなく書き、それでも牧場に興味を持ってもらえるような求人ページはどう書けばいいのか。
- 牧場や一緒に働く仲間の雰囲気が伝わる写真や動画を載せる
- あなたの牧場のこだわり(理念や大切にしていること)を載せる
- 仕事のイメージを持ってもらうために一日の業務スケジュールを載せる
- 給料や待遇が充分魅力的であるアピールをする
- 実際に生活したときのイメージを持ってもらうために、周辺のお店情報(スーパーや温泉など)などを載せる
牧場で働いたことがない人に興味を持ってもらうためには、まずはそこでの生活をイメージしてもらうのが大切だと僕は考えています。
せっかくなら長く働いてもらいたいじゃないですか。
ですからこれらのことを載せておくのが応募者にはわかりやすく、丁寧な対応だと思います。
年間休日数や給与に関しては、一般的な会社と比較したら過酷と思われることも多いでしょう。
「毎月の休みが少なくて、しかも朝早くから働いてこの給料か・・・」
牧場側からすればこれでもかなりいい条件なんだぞ!!と言いたいところでしょう。
でも他の会社と比べたらちょっと見劣りするときもあります。
だからこそガッカリされる前に、読む人の懸念材料を払拭する魅力が求人ページに書かれていれば働き手は喜んで応募してきます。
例えば給料面を次のような感じでアピールしてみてはいかがでしょうか。
酪農家や牧場の人手不足を解消する求人ページの給料アピール例
給料は25万円ですが北海道は都市に比べて物価が安いので食費はかなり抑えられます。
野菜や果物は新鮮で美味しくて安く、また肉や魚も鮮度が良くて量も多い。
かなりお買い得な買い物ができるのが北海道です。
本州で同じ量の食材を買うとこっちの2倍くらいすると聞きました。
またうちの牧場には独身寮があり、3食付き35,000円で入寮できます。
つまり毎月35,000円で3食のごはんが食べられて生きていけます(笑)
どんなに疲れていてもあったかいごはんがすぐに食べられるって嬉しくないですか?
あと良くも悪くも牧場の近くには都会のような遊び場がないので誘惑されることがありません。
自然の中でまったりしたい人やアウトドア好きな人なら車で20分も走れば絶好のスポットがあります。
こっちで暮らすと交際費や高い外食費などを抑えることができますね。
外食してもコスパがいい店が多いので、それほど財布の負担になることはないと思います。
食べ物もお酒も美味しいので食べ過ぎには気を付けなければいけませんが(笑)
この前うちに就職した人の話だと以前は35万円ほどの給料だったらしいのですが、貯金は全然できなかったようです。
でもうちに来てから出費がガクンと減り、毎月10万円以上は貯金ができるようになったと喜んでいました(笑)
このように牧場で働いたときの生活を想像できるように、実際どんなことにお金をどれだけ使いそうかを書くだけでも、「25万円じゃ少ない」というイメージはかなり払拭されると思います。
酪農家や牧場は人手不足で困っているからこそ正直に伝えることが大切
よくある求人ページとは違って、かなり具体的に書かなければいけないことにめんどくさいと思っている方も多いかと思います。
でも人手欲しいじゃないですか⁇
なるべくならお金をかけずに長く働いてくれる人が来てほしいじゃないですか⁇
求人広告を出す場合「この広告掲載期間で何十万円いただきます」というように、人が応募しようがしまいがお金がかかってしまいます。
どうせお金をかけるのなら、なるべく早く人を集めたいですよね⁇
なるべく短い期間で支払う金額も少なく、優秀な人や前途有望な人を雇いたいですよね⁇
それならばぜひ牧場の魅力やこだわり、どんな未来が待っているのかを応募者に伝えてあげてください。
年間休日数や給料欄だけを見ると、牧場で働くことはかなり大変なイメージがあります。
酪農家や牧場関係者にとってはそれが当たり前かもしれませんが、牧場作業を経験したことがない人たちからすれば未知の世界。
むしろ恐怖でもあります。
その恐怖心を払拭する牧場で働く魅力、その地域で生活する楽しさを伝える努力を惜しまないでください。
それこそが牧場経営者の、牧場で働く人たちの大事な仕事でもあると僕は思います。
牧場に来てもらえれば人手不足の解消は目の前!
牧場見学に来た人全員うちで働いてもらいたい!!
そう意気込みたくなる気持ちもわかりますが、洗い鼻息と逸る心を落ち着かせて考えてみましょう。
僕個人としては求人募集のチラシやwebページを読んでもらい、体験入牧や現地見学に来てもらうのを目標にするのがおすすめです。
えっ⁉働いてもらえないとなんの意味もないじゃん!!
そう思ってしまう気持ちもわかりますが、まずは作業体験や牧場見学に応募してもらうことが大事です。
働く現場を見ずにいきなり北海道に引っ越して、住み込みで働く人は稀ですので。
自分の牧場に興味を持っていただき、現場の作業や雰囲気を見ていただく。
そのときに率直な質問が出てくると思うので、それらを丁寧に正直に答えてあげる。
良いことも悪いことも全部です。
こんなこともわかんないなんてバカだなぁ…
とか口にしちゃダメですよ(笑)
せっかくあなたの牧場に興味を持って来てくれたんですから、未経験者にもわかるように答えてあげてください。
きつい作業もあるけれど、こんな楽しいこともある。
臭いが付くけどこうすればすぐ取れる、もしくはこんな工夫をすれば臭いが付きにくくなるなど。
お互いが本音のやり取りをし、楽しさや希望が不安や恐怖を上回ったとき、応募者は次の一歩を踏み出します。
応募者と牧場の間に信頼関係を築き、長く働いていただけるように今からやるべきことをやっていきましょう。
酪農家や牧場の人手不足を解消する求人ページの作成をご依頼の方はこちら
- 求人ページを自分なりにがんばって作ろうとしてみたけど、できなくて嫌になった
- パソコン使うの苦手だから誰かに作ってほしい
- 自分なりに作ってみたけどプロの目線から添削してほしい
- 広告代理店に求人ページの修正をお願いしたいけど、どこをどう直したらいいのか指示することがわからない
このようなお悩みをお持ちの方はぜひお気軽にお問い合わせください。
人手不足が1日でも早く解消するような求人ページの作成をお手伝いさせていただきます。
1日でも早く酪農家や牧場の人手不足を解消する求人ページの書き方まとめ
いかがでしたか⁇
人手不足で困っているのに自ら求人を発信していなかったり、求人募集内容が応募者にとってイメージしにくいことが多いです。
今回の記事を読んで、あなたの牧場の人手不足解消に役立ててみてくださいね。