酪農家や牧場の人手不足解消に繋がる求人ページは魅力を1つに絞っている

酪農家・牧場の求人ページ作成のポイント

こんにちは。

牧場webライターのふじけん(藤井健輔)です。

  • 人手不足だから求人サイトや求人広告を掲載したけれど人が来ない…
  • 高いお金を払ったのに応募や問い合わせが全然ない…
  • サイト担当者に任せっぱなしだけどこれでいいのかな…

このようなお悩みを持つ牧場関係者の方は多いのではないでしょうか。

求人サイトに求人広告を出すとかなりのお金がかかりますよね。

とても安い金額とは言えないと思います。

「求人サイトに募集を出しているのになんで応募がないんだろう⁇」

それは求人サイトに載っている情報が不足していたり、応募者が知りたいことを書いていないことが多いです。

人手不足を補うために求人ページや求人広告を出しているのに思っているよりも反応が悪い。応募者が少ない。

もしくは応募者を惹きつける求人ページの書き方がわからなくて困っている酪農家や牧場関係者は必見です。

 

酪農家や牧場の人手不足解消に繋がる求人ページを作成する前に知っておいてほしいこと

ちょっとアルバイトや就活していた時のことを思い出してほしいのですが…

あなたは求人広告や求人ページのどこを見て「ここで働いてみたい!!」と思って応募しましたか⁇

僕はバイトのときは時給やまかないの有無、就活のときは月給や残業時間や福利厚生などをよく見ていました(笑)

あなたにもそのような思い出はありませんか⁇

これちょっと頭の片隅に覚えていてほしいのですが、応募者は求人ページを端から端までじっくり読むことはありません!!

自分が気になるところや目に飛び込んできたところをまず読みます。

全部見る方はよっぽど几帳面な方ですね(笑)

チラシや商品案内のホームページなども同じです。

ほとんどの人はパッと見て、なにか気になる商品や価格、キャッチコピーに惹きつけられて気になった部分を読む

そのあと残りの部分を見るのではないでしょうか。

つまりパッと見たときに応募者が惹きつけられるキャッチコピーやタイトル、見出しがなければ、求人ページの最後の方にどんな素晴らしいことが書いてあったとしても読まれることはありません。

漫画や雑誌を読むときもそうでしょ⁇

パラパラと最初の方を読んでおもしろそうだから買いませんか⁇

最初がつまらなければ、わざわざ時間をとってそのあとを読み進めることはありません。

ですから求人ページはキャッチコピーや見出しの言葉が命です。

ここにあなたの牧場の魅力を詰め込んで、応募者の興味を惹きつけることに全力を注ぎましょう。

 

酪農家や牧場の人手不足解消に繋がる求人ページにするためには、見出しに魅力をたくさん書くのはNG!!

「求人ページが読まれるためにはキャッチコピーや見出しに力を入れることはわかりました。

じゃあキャッチな言葉やうちの牧場の魅力をいっぱい書けばいいんですよね⁇

例えば『未経験者歓迎!!週休2日で月給25万円!!残業ゼロで3食付きの社宅あり!!』みたいなかんじでどうでしょうか⁇」

う~~~ん…

多くの魅力をアピールしたい気持ちはよくわかるのですが、キャッチコピーや見出しにあなたの牧場の魅力をあれやこれやと書けばいいのかというと、それは違います。

一日でも早く人手不足を解消し、現場作業を効率的に回したり、今までよりも休みを増やしたりしたいですよね。

でもね、あまりに多くの魅力を書いてしまうとその魅力が薄まってしまい、応募者には魅力的に見えなくなります

「えっ・・・⁇どうゆうこと…⁇」

具体的な文章でお話しますね。

例えばこのような感じで求人ページを書いていませんか?

うちの牧場の目の前には日本百名山のひとつ、羊蹄山がそびえ立っており、写真映えもする最高のロケーションです。

スタッフみんな仲が良く、未経験の人でも一からじっくりと仕事を教えています。

わからないことはなんでも気軽に聞ける環境ですのでご安心ください。

休日は月に6~8日ほどあり、シフト制ですがその時の業務量で休日数は変わります。

牧場では珍しく仕事はゆっくり朝8時から始まりますので、朝が苦手な方でも助かると好評です。

夕方17時までに仕事は終わるので、アフターファイブも充実すること間違いなし!

未経験者でも給料は月に25万円以上お渡ししているので、正直他の牧場と比べたら条件はかなりいいですよ!

興味を持たれた方のご応募をお待ちしております!

具体例ここまで。

「えっ…いい感じで書いてあると思うんだけど、どこが間違っているの⁇」

端的に言えばどれが一番の魅力なのかわかりにくいのです。

ロケーションなのか、スタッフの仲の良さなのか、休日数なのか、勤務時間なのか、給料や待遇なのか。

魅力がたくさんアピールした結果、どの魅力も同じ文量、同じ熱量で書かれてしまい応募者には響かない内容になってしまったのです。

 

酪農家や牧場の人手不足解消に繋がる求人ページにするために、応募者の興味を1つの魅力で惹きつける!!

「そうは言ってもなぁ…サイトの担当者に書いてもらったものだし、うちの魅力をたくさんアピールした方が応募ありそうじゃない⁇」

そうおっしゃいたい気持ちもわかるのですが、残念なことにあなたの牧場のアピールの仕方が他の牧場と同じように見えてしまったら、応募者は他の牧場に流れてしまう可能性があります。

むしろ同じような魅力がある牧場だったら、給料や待遇がいい牧場に応募すると思いませんか⁇

僕なら間違いなくそうします(笑)

ですからあなたの牧場の魅力、ここだけは他の牧場にはないうちの魅力だぞ!!というものだけを全力でアピールしましょう。

魅力の一点突破です。

あなたの牧場にしかない魅力を探して応募者に伝えてください。

「いやいや…魅力の一点突破って響きはかっこいいけど、うちの牧場にしかない強みってどんなものかさっぱりだよ…」

こんな声も聞こえてきそうなので、次に魅力の見つけ方をお話ししますね。

 

酪農家や牧場の人手不足解消に繋がる求人ページにするための魅力的なアピールポイントの見つけ方

ではあなたの牧場にしかない魅力はどこにあるのでしょうか⁇

農場HACCP認証やJGAP認証を取得している牧場はそれらが魅力の1つにはなりますが、多くの牧場ではアピールできるポイントは限られていると思います。

  • 牧場や牛舎の環境(ロケーションや衛生面など)
  • スタッフの雰囲気
  • 給料や福利厚生などの待遇
  • 休日数と勤務時間(残業時間など)
  • 仕事の効率(手作業やスマート農業を導入しているなど)
  • 将来への支援(独立サポートや事業継承など)
  • 暮らしやすさやその地域でしか体験できないこと

このようなポイントのうちで自分の牧場が一番アピールしたいものを1つに絞りましょう

先ほどお伝えしましたがアピールする魅力は1つだけ。一点勝負です。

求人ページのキャッチコピーや見出しで応募者の興味を惹かなければ、どれだけ素晴らしい求人ページも読み進めてもらうことはできません。

「そんなこと言ってもどれか1つに絞るなんて難しいよ…」

そのような場合は

  • 牧場にどのような人が来てほしいのか⁇
  • どのような人と一緒に働きたいのか⁇
  • 自分達が選んだ魅力に惹かれて応募してくれる人はどんな人か⁇

このあたりを想像してみると魅力を絞りやすいかと思います。

給料面をアピールすれば、お金に興味がある人が応募してくるでしょう。

仕事のやりがいをアピールすれば、仕事に興味を持った人が応募してくるでしょう。

応募して来て欲しい人はどのような人か⁇

ちょっと想像を膨らませてあなたの牧場の魅力を選んでみてくださいね。

 

酪農家や牧場の人手不足解消に繋がる求人ページにするために応募者を決める

「さて…うちの牧場の魅力を選ぶことができた!!じゃあ気合い入れて、人がジャンジャンくるような求人ページの文章を考えようかな!!」

ちょちょちょちょっと待ってください!!

その求人ページを読む人、つまり応募して来て欲しい人を決めていますか⁇

「えっ…うちに来てくれる人なら誰でもいいんだけど…」

いやいや…それが正直な気持ちかもしれませんが(笑)

せっかくあなたが時間をかけて文章を書いたとしても、応募者が牧場作業を初めてする人なのか経験者なのかで書き方が変えたほうがいいですよ。

未経験者には未経験者の、経験者には経験者の心に響くポイントが違うからです。

ですから未経験者用の求人ページと経験者用の求人ページの2種類作成するのもおすすめです。

 

酪農家や牧場の人手不足解消に繋がる求人ページの書き分け方

正直な話、農業って割とブラックなイメージがあるじゃないですか。

作業は朝早くから始まり、夜遅くまで続く。

休みの日が少ない。

ガチ肉体労働で体を酷使する。

それなのに給料は(他と比べると)安い。

このプチブラックな現状を知っている経験者には、勤務時間や休日数が他の牧場と比べて魅力的である場合は全力でアピールしても大丈夫です。

それまで16時間以上働くのが当たり前だった人が、仮に8時間勤務で同じ給料をもらえると言われたら、かなり魅力的に見えますよね(笑)。

ただこのプチブラックな状況を未経験の応募者に、「うちの牧場は月に8日休めます!給料は25万円以上です!」とアピールしても正直響きづらいです。

というか、むしろ引かれるかもしれません(苦笑)

「えっ…かなり条件良いじゃん⁉」

農業関係者はそう思いがちですが、一般的な職種であれば完全週休2日で月に10日ほど休めることが多いので。

残念ながら家の常識≠一般の常識』ということを念頭に置かなければいけません。

もしあなたの牧場が休みを多くとれるような場合、個人的には牧場経験者の方が響きやすいと思いますね。

さて未経験者向けの求人ページの場合は

  • 農業の魅力
  • 仕事の楽しさ
  • スタッフの雰囲気
  • 牧場のロケーションや雰囲気
  • その土地で暮らす魅力

などをアピールすると良いでしょう。

なるべく明るく希望を持たせる文章でまとめることをおすすめします。

逆に経験者は業界の相場や作業の大変さは身をもって知っているので、以前働いていた牧場よりも魅力的に見える条件をアピールしてみましょう。

  • 給料や待遇
  • 年間の休日数
  • 牧場やスタッフの雰囲気
  • 作業の効率(マンパワーなのかロボットなどを導入しているのかなど)

などがアピールポイントに挙げられます。

経験者は即戦力になる可能性が高いのでのような人と一緒に働きたいのか⁇』を明確にすることをおすすめします。

仕事が早い人なのか、協調性がある人なのか、最新機器にも対応できる人なのか。

あなたの牧場に来てほしい人をしっかり絞ってくださいね。

 

酪農家や牧場の人手不足解消に繋がる求人ページで魅力を書くのに忘れてはいけない2つのこと

さて自分の牧場の魅力を1つに決め、来てほしい人も絞れたら、求人ページの文章を作成していきましょう。

ただその時にも注意してもらいたいことがあります。

「えっ…まだなにかあるの…もうお腹いっぱいでめんどくさいんだけど…」

まあまあそうおっしゃらずに…ここかなり大事なポイントなのでお付き合いください。

それは読み手=応募者のことを考えて書くことです!!

先ほどもお伝えしましたが『農家の常識≠一般の常識』なんです。

業界の人であれば当たり前の言葉や単語であっても、素人からすればさっぱりわからないことがたくさんあります。

特に専門用語とか横文字のカタカナなどは要注意!!

  • ロータリーパーラーで搾乳をする
  • サイレージを運んでもらう

など牧場経験者なら意味がすぐわかりますが、未経験者にはまったくイメージできません

「えっ⁉まぢで⁉」

はい。僕の最初のころは牧場スタッフが言っていることがチンプンカンプンでした。

わからない言葉をメモして後で調べたり、それでもわからなかったら牧場スタッフに聞いたりしました。

イメージできないことには恐怖や不安が付きまといます。

応募者が恐怖心を持った瞬間、そこから先の文を読み進めることはありません。

ですから初めて農業を経験する人に向けて文章を書く場合は、特に注意してくださいね。

あなたの常識やいつも使っている言葉が誰にでも通じるわけではありませんので。

あとは魅力ポイントの裏付けも忘れないようにしてください。

残業時間20時間以下と求人ページに書いてありながら、入社したら毎月40時間以上の残業がある会社とかNGじゃないですか(笑)

できもしないこと、ないのにあるということはダメです。

「年間休日数が100日」と書いていても実際には80日だったら、せっかく就農してくれてもすぐに辞めていきますから。

「スマート農業を活用している」と書いてあれば、応募者は少し作業の負担が楽かもしれないとイメージします。

それなのに実際はロボットなどがなく、昔ながらのガチ肉体労働だったら怒ります(笑)。

嘘はかかない、魅力は盛り過ぎないことが大事です。

自分達のためにも応募者のためにも情報はちゃんと伝えてくださいね。

またスタッフの声を載せるのもいいですね。

応募者にとって現場の生の声は気になります。

現場の雰囲気も伝わるし、応募をためらう不安軽減にもつながります。

スタッフにアンケートを記入してもらい、それを求人ページに載せるのも効果的ですよ。

ただ牧場にとって都合のいいように編集するのはダメです(笑)。

 

酪農家や牧場の人手不足解消に繋がる求人ページの添削はこちら

うちの牧場の魅力の見つけ方やひとつに絞ることの大切さはわかった。

でもそんなに力を入れて時間をかけて作成できないよ!

とおっしゃる方も多いと思います。

今ある求人ページの内容を添削してほしいという方は、お気軽に牧場webライターにお申込みください。

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酪農家や牧場の人手不足解消に繋がる求人ページにするための魅力を1つに絞る書き方まとめ

いかがだったでしょうか⁇

人手不足を解消するための求人ページの書き方のポイント、魅力を1つに絞って書くことをお伝えしました。

まだ求人ページを魅力的にする書き方のポイントはありますので、気になった方は他の記事も読んでみてくださいね。

今回の記事があなたの牧場の人手不足解消に繋がれば嬉しいです。

この記事を書いた人
ふじけん

牧場webライターふじけん(藤井 健輔)

約2年半、発情・疾病・起立困難牛などの早期発見を支援する最新AI機器の運用サポートで北海道中の牧場(酪農家や肉牛農家)を担当。その数50牧場以上。

牧場スタッフと一緒に朝早くから夜遅くまで作業することも多く、現場の大変さや楽しさは身をもって経験。

200名以上の経営者や現場スタッフのリアルな悩みを見聞きしてきたので、人手不足の苦悩は痛いほどよくわかっている。

得意なことは応募者を惹きつける求人ページを書くこと、そして最新スマート農業機器を使い倒すこと。

現在は人手不足で困っている牧場と、牧場で働きたい人のマッチングに力を入れ、日々情報発信や現地体験ツアーに注力している。

2年半で北海道を9万キロ以上走破しているので、フットワークはもの凄く軽い。

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北海道の牧場専業ホームページ作成ライター・草食企画