牧場や農家がホームページを作る目的5選

ホームページを作る前に

こんにちは。

牧場webライターのふじけんです。

  • 最近「ホームページを作りませんか?」と営業電話がかかってくる
  • 他の牧場や農家から「ホームページがあると便利だよ」と話を聞いた
  • ホームページがあると確かにかっこいい気がするけどあまり必要性を感じない
  • そもそも何のためにホームページを作るのかがよくわからない
  • ぶっちゃけうちにホームページが必要なのかわからない

このようなお悩みを持つ牧場経営者や農家の方は多いのではないでしょうか⁇

営業マンはもちろんホームページを売りたいので、あまり都合の悪いことは言わないかもしれません。

実際に話を聞いてみるとそれほど悪い話ではなさそう。

ホームページがあると確かに見栄えがするしかっこいい。

現在のようなネット社会ではホームページがないと世間から信頼されないのかもしれない。

だからと言って、どうしてホームページを作る必要があるのかイマイチわからない…

ホームページにどんなことを載せればいいのかわからない…

そんなホームページを作る目的がイマイチわからなくて悩んでいる方は必見です。

 

一般企業がホームページを作る目的の調査結果

総務省が毎年「通信利用動向調査報告書(企業編)」という調査を行っています。

その中で平成29年(2017年)の報告書に一般企業がホームページを開設(作った)目的が載っていました。

(その後の調査ではホームページの開設目的の結果が載っていなかったのが残念でした…)

そもそも通信利用動向調査報告書(企業編)というものは、従業員規模が100人以上の企業を対象とし、ランダムで選ばれた約7,000の企業に対して調査票を送り、回答をもらっているものです。

ですので中小規模の牧場や農家からの回答はあまりないかもしれませんが、一般的に企業がホームページを作る目的を知る上では参考になると思います。

さて気になる調査結果は以下の通りでした。

  1. 会社案内・人材募集(93.7%)
  2. 商品や催物の紹介、宣伝(67.1%)
  3. 定期的な情報の提供(46.9%)
  4. 申込や届出の受付(16.6%)
  5. 電子公告、決算公告(11.3%)
  6. 消費者の評価・意見の収集(9.4%)
  7. その他(2.5%)

図引用:平成29年通信利用動向調査(企業編)より

9割以上の企業が会社案内や人材募集を目的にホームページを作っているようですね(^^)

ではこの調査結果を踏まえて、牧場や農家がホームページを作る目的を一緒に考えていきたいと思います。

 

牧場や農家がホームページを作る目的その1~会社を案内する

やはりホームページを作る最大の目的は会社案内でしょう。

  • 自分達はどのような会社(牧場や農家)なのか⁇
  • どんな仕事をしているのか⁇
  • どのような歴史を経て今に至るのか⁇
  • どんなところにこだわって仕事をしているのか⁇
  • どんな人達と働いているのか⁇
  • どのような商品を取り扱っているのか⁇
  • 場所はどこにあるのか⁇

など、ホームページに載せる情報は多岐にわたります。

消費者や訪問者の目線から見るとどのような商品を取り扱っていて、それがどのようにして作られているのか(育てられているのか)が気になるところではないでしょうか。

例えば牧場や農家の「安心・安全」の根拠(特許技術や生産過程など)を全世界に向けてアピールしたいのなら、ホームページはうってつけでしょう。

ネット環境さえあれば世界中のどこにいてもホームページは見ることができますからね。

一昔前であれば会社案内は紙のパンフレットでお客様に手渡しするのが一般的でした。

しかし現在はインターネットが普及しているので、ホームページのURLさえわかれば誰でも簡単にアクセスすることができます。

そして情報が更新されるたびにパンフレットだと印刷し直さなければいけませんが、ホームページならポチっと修正するだけであっという間に最新情報に変更できます。

ホームページは地球にもお財布にも優しく、全世界に会社案内をすることができるのが魅力ですね(^^)

 

牧場や農家がホームページを作る目的その2~人材を募集する

人材を募集する場合、今までどのようなものを活用してきましたか⁇

求人サイトの活用や地元タウン誌に掲載、あとは知り合いからの紹介やポスティングなどもあるかもしれませんね。

おそらく求人サイトを活用されている方が多いと思うのですが、文字数やレイアウトに制限があり、思った通りの求人ページを作ることができなかったのではないでしょうか⁇

もしくは求人サイト会社に作成を任せたら、他の牧場や農家と似たような求人ページになってしまい、自分のところの良さがあまり伝わっていなかったなど…

その点、ホームページでは自分の好きなように求人ページを作ることができます

  • 自分の仕事に対する想いを存分に語れる(笑)
  • 自分の牧場で働く魅力をアピールできる
  • 仕事の流れを動画や写真で紹介できる
  • 文字数や載せる画像の枚数に制限がない

など、求人サイトでは制限があってできないことも、ホームページであれば特に制限もなくできます。

ただ自社ホームページだけで人材募集をするのは難しく、求人サイトと連携した方が応募者のアクセスは集められると思います。

求人サイトで応募者を集め、自社ホームページでより詳しく牧場や仕事の魅力を知ってもらう

このようにお互いのいいところを組み合わせるのがオススメですね。

人手不足で困っている牧場や農家が多いことは、僕は牧場によくお邪魔するので肌で感じています

畜産業や農業に興味のある人を集めたいのであれば、ホームページで求人ページを作っておくのはありだと思いますよ。

 

牧場や農家がホームページを作る目的その3~商品やイベントを案内する

ネット販売をするかどうかはさておき、自分達が丹精込めて育てて作り上げたお肉や乳製品、農作物などを存分に紹介できるのもホームページを作る目的のひとつではないでしょうか。

それこそ紙のパンフレットでは載せられる文字数に制限があったり、新商品が出た際には新しく印刷する必要があります。

  • このような商品を扱っています
  • この商品はこのような過程で育てられています
  • この商品のこだわりはココです
  • この商品ができるまでにこんな大変なことがありました

などをホームページ訪問者に直接アピールすることができますね。

最近の消費者は価格だけでなく、生産者の想いやこだわりなども基準に商品を選んでいます。

あなたが育て上げたものを紹介し、その内容に共感した消費者が新たなお客様になる可能性も秘めています。

パンフレットや店頭POPでは伝えきれない想いをホームページに載せてみるのも素敵だと思います。

 

牧場や農家がホームページを作る目的その4~定期的に情報を提供する

これは特に農作物を扱っている農家さんが該当するのではないかと思います。

例えば

  • 旬の果物や野菜を紹介
  • 季節ごとにする作業の紹介(種まきや収穫など)
  • 出荷作業風景の紹介
  • イベントの案内ページ

など、そのときしか見られない情報を発信するのに便利ですね。

まぁ日々の作業風景の発信などはSNS(TwitterやFacebookなど)を活用した方が、手軽で便利かもしれませんが(笑)

それでもイベントを開催するのであれば、ホームページ上に専用ページを作り、イベントの詳細情報を載せるだけで信頼度や期待値は上がりますね。

またSNSでは過去の写真検索がしづらいこともありますが、ホームページ上に写真館(ギャラリー)を作っておけば、いつでも見たい写真がすぐに見ることができますよ。

ホームページは情報をギュッとまとめることに向いています。

 

牧場や農家がホームページを作る目的その5~お客様の声を紹介する

商品を買う上で消費者が気にしているもの。

商品の良し悪しはもちろん、コストパフォーマンスやブランド力、そして他人の口コミです。

あなたがあまり知らない商品だったとしても、友達から「これ本当に美味しかったよ!!」と勧められて商品を買ってみた経験はありませんか⁇

僕はよくありますし(笑)、そしてそういう商品はほとんどが美味しかったです。

口コミする人も変なものは紹介しないんですよね。

なぜなら変なものを紹介すると、その人自身の信頼感が下がってしまうから。

そこでホームページでお客様の声を載せることで、あなたの商品に対する信頼感が上がります。

「他の人も美味しいっていってるみたいだから試しに買ってみよう」、このような感じで消費者の購入を後押ししてくれます。

生産者側の商品アピールだけでは、消費者は「これ良いことばかり言ってない⁇」と疑い深くなってしまいますが、実際に商品を買った他のお客様の感想を読んで安心するんです。

消費者の購買意欲を後押しするためにも、ホームページを作りお客様の声をたくさん載せておくことは大事なことだと思いますよ。

またお客様の声は一緒に働いている家族や従業員の励みにもなります。

直接お肉や野菜などをお客様に販売している方はお客様の声が現場にも届きやすいですが、JAやスーパーに卸しているとどうしてもお客様の声が聞こえづらいです。

  • すっごく美味しかったです!!
  • 野菜嫌いの子供が喜んで食べていました!!
  • これからも頑張ってください!!
  • 大変かもしれませんが応援しています!!

このような声をいただけると生産者冥利に尽きるのではないでしょうか。

一緒にがんばってくれる家族や従業員のモチベーションを上げることにも繋がるので、ホームページの中にお客様の声ページを作ることをおすすめします。

 

牧場や農家がホームページを作る目的5選のまとめ

いかがだったでしょうか。

なんとなくホームページを作るのではお金も時間も正直もったいないです。

先ほど挙げた目的のうち3つ以上該当するのであれば、ホームページを作る価値はあると思うのでぜひ検討してみてください。

今回の記事が牧場や農家がホームページを作る目的を少し考えていただくきっかけになれば嬉しいです。

この記事を書いた人
ふじけん

牧場webライターふじけん(藤井 健輔)

約2年半、発情・疾病・起立困難牛などの早期発見を支援する最新AI機器の運用サポートで北海道中の牧場(酪農家や肉牛農家)を担当。その数50牧場以上。

牧場スタッフと一緒に朝早くから夜遅くまで作業することも多く、現場の大変さや楽しさは身をもって経験。

200名以上の経営者や現場スタッフのリアルな悩みを見聞きしてきたので、人手不足の苦悩は痛いほどよくわかっている。

得意なことは応募者を惹きつける求人ページを書くこと、そして最新スマート農業機器を使い倒すこと。

現在は人手不足で困っている牧場と、牧場で働きたい人のマッチングに力を入れ、日々情報発信や現地体験ツアーに注力している。

2年半で北海道を9万キロ以上走破しているので、フットワークはもの凄く軽い。

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北海道の牧場専業ホームページ作成ライター・草食企画